バッグは、女性が外出に連れていく相棒のようなもの。だからこそ、A.D.M.J.のバッグで、お客様に元気やパワーをお届けできたら、と願っています。私たちの心臓の鼓動がお客様へ伝わるような、そんなもの作りを目指して。これからも、お客様のご信頼にお応えすべく、メイド・イン・ジャパンのもの作りに尽力していきます。
総合商社を経て、25ans等の女性誌で通販のバイヤーと編集としてのキャリアを積む。A.D.M.Jにて夫であるデザイナーを支えながら、ショップチャンネルに出演。
たった3人でのアクセサリー作りから始まった
創業当初は、夫を含む3人のクリエイターでアクセサリーを作っていました。製作は手作り。毎日、セレクトショップに完成した分を納品するという、行商のようなスタイルからのスタートでした。その後、ベルトを作り始めましたが、ちょうどデニムが流行したタイミングということもあり、商品がヒット。続いてスカーフの製造も始めるなど、アイテムを一つずつ増やしていき、本格的にバッグの製造をスタートしたのは1997年頃。当時、女性用の大きい革のバッグがあまりなく、多くの女の子がラグジュアリーブランドの紙袋をぼろぼろになるまで使ったりしていて。そこで、たくさん物が入る女性用の革バッグを作ることにしたんです。
“Small is Beautiful.”を胸に、量より質を追求して
現在では百貨店の店舗とショップチャンネルさんで販売しているバッグですが、年間計画で製造数のおおよその上限を定めており、スタート当時から年間生産量はほぼ変わっていません。理由の一つに、“Small is Beautiful.”という考え方があります。この言葉は、私の先輩から助言としていただいたもの。かつて、オーストリアの工場で眼鏡を製造していた先輩が、バブル時代に大幅に生産数を増やそうとしたところ、工場の人からこの言葉をいただいたそうです。つまり、やみくもに量を増やすよりも、クオリティーの追求が大切。こうした考えが、私たちの根底にあります。
最良の素材を探し、ご提案するのが私たちの使命
A.D.M.J.のもの作りは、シェフの料理に似ています。良い材料がそろったら、「じゃあ、これで何か作ろうか」と考える。素材を殺さず、素材と話して、デザイナーと職人が「こういう作りにしよう」と決めていきます。A.D.M.J.のDNAは素材。ですから、私たちと同じ熱量で素材作りに携わっている人達に出会うと、うれしくてアドレナリンが出てきます(笑)。良い素材を探して、お客様にご提案することがA.D.M.J.の使命です。これからも、もっと良いもの、斬新なものを追求していきます。
バッグを通じて、お客様に元気とパワーをお届けしたい
近年、女性がますます社会で活躍する中、働く女性やお母様たちにA.D.M.J.のバッグを役立てていただけることをとてもうれしく思います。大事なビジネスの現場で使用していただいたり、ご両親からお嬢様への就職祝いにお贈りいただいたり。中には、ショップチャンネルさんを通じて病院で購入され、退院後にバッグを持って外出することを楽しみにしてくださっている方もいらっしゃり、感謝の気持ちでいっぱいです。
創業から30年、バッグを作り始めて約20年、まだまだお客様に育てていただいている会社ですが、作り手の熱量は必ずパワーとなってお客様の手に伝わると信じて、日々の努力を続けていきます。
ファッションジャーナリスト西山栄子先生と小学館プレシャス編集部の中村さんとは、ファッションやジュエリーの話で盛り上がり、プライベートでも仲良し。